事故対応の評判がいい自動車保険はどこ?
自動車保険を安さで選ぶ人は多いでしょう。
しかし、本来、自動車保険は、いざという時のためにあるものです。
そのため、いざ事故に遭ってしまった時に対応が悪いと、なんの意味もありません。
しかし、各社のホームページなどを見ても悪いことは書いていませんし、実際に事故に遭ってみないと分からないことが多いのも確かです。
そこで、実際に事故にあった方などの声を集めて、事故対応の評判の良い自動車保険を紹介します。
また、契約前に注意すべき確認ポイントも紹介しますので、気になっている自動車保険が安心できるものかどうか、確認してみましょう。
事故対応が良いってどういうこと?
そもそも、ひとくちに「事故対応」と言っても、その対応にはいろいろとあります。
まずは、「事故対応」として分類して見るべきものにどんなものがあるのか、整理しましょう。
・事故受付の時間帯
・電話対応の丁寧さ
・情報連携の密度
・保険金の支払い実績
・事故後の対応
インターネット上の口コミなどを見ると、概ね、以上のような項目で賛否を決めている人が多いようです。
それぞれ、少し詳しく説明しましょう。
事故受付の時間帯
事故はいつ起きるのか分かりません。
しかし、実際のところ、深夜や早朝に発生する頻度は高くなっています。
もし時間外に事故を起こしてしまったら、対応してもらえません。
保険会社によっては、初期対応が9時~17時までというところもあります。
でも、ホームページでは24時間OKみたいなこが書いてありますよね。
どういうことなのか?
事故を起こすと下記の流れ処理をしていきます。
事故受付→初期対応→自己処理
どの保険会社も24時間365日「事故受付」はしています。
しかし、初期対応は17時までだったり、土日はしていない保険会社もあるのです。
もし、深夜や土日に初期対応をしてくれない保険会社だった場合、病院への手配や、被害者側の代車の手配などは、翌日以降となってしまうのです。
代理店型の自動車保険であれば、どこも24時間365日、初期対応してくれます。
ダイレクト型の場合は以下のようになっています。
保険会社 | 初期対応時間 |
---|---|
ソニー損保 | 365日対応(20時までに受付した分) |
チューリッヒ | 365日対応(20時までに受付した分) |
アクサダイレクト | 365日対応(20時までに受付した分) |
セゾンおとなの自動車保険 | 365日対応(20時までに受付した分) |
イーデザイン損保 | 365日対応(20時までに受付した分) |
セコム損保 | 24時間365日対応(時間の記載はなし) |
そんぽ24 | 土日祝日も初期対応(時間の記載はなし) |
三井ダイレクト損保 | 9:00~19:00 |
SBI損保 | 平日9:00~19:00 土日9:00~17:00 |
こうして確認してみると、三井ダイレクト損保とSBI損保の初期対応はちょっと不安になりますね。
交通事故はどうしても夜から深夜に起こりやすいものです。
その時に、しっかりと初期対応してくれる保険会社のほうが安心ですよね!
電話対応の丁寧さ
事故を起こしてしまった時は、気が動転してきちんとした話ができないことも少なくありません。慌てて判断を誤ることもあるでしょう。
そんな時に落ち着いて丁寧に対応してもらって救われる人は多いです。
逆に、話が通じず、事務的に対応されて、その後の対応すべてに不信感を覚えてしまうこともあります。
このあたりは、電話に出た担当者の熟練度や相性が関係してくるでしょう。
どこの保険会社が良い、悪いということはなく、未熟な担当者に当たってしまうこともあるのは仕方ないかもしれません。
あとは、「電話のつながりやすさ」も大切になってきます。
ダイレクト型の場合、人件費削減のため電話スタッフもそこまで多くありません。
なので、なかなか電話につながらない!ということもあるようですね。
代理店型の場合は、専任の担当者が付いていて、携帯の番号も知っているので、相手方が電話に出られなくてもすぐに掛けなおしてきてくれます。
この辺も代理店型は安心できますよね。
情報連携の密度
事故受付に電話で説明したことを、駆け付けてきた事故対応の担当者へ説明するくらいなら、我慢できるかもしれません。
しかし、その後、示談交渉や修理見積もり、過失割合の交渉、保険金額の確認などで担当者が変わるたびに同じ説明をさせられては、信用などできるわけがないでしょう。
せめて、書類で伝達されたことの確認程度でなければ、負担が大きすぎます。
保険金の支払い実績
保険金をきちんと払う保険会社かどうかというのは、極めて重要な選択基準でしょう。
今では減りましたが、何かと注文をつけたり、のらりくらりと言い訳したりして保険金の支払いを渋る保険会社は、まだゼロではありません。
保険金の支払い実績は、ほとんどの保険会社のホームページに掲載されていますので、確認しておきましょう。
事故後の対応
まさに「事故対応」というべき部分で、事故後に担当者がどんな対応をしたか、という点です。
ここまでに説明した項目に含まれない点とも言えるでしょう。
示談交渉や各種手続きの早さや丁寧さ、その人の印象など、事故対応の安心感につながる部分です。
ただし、担当者の能力に依存することも多いところですので、事前の判断は厳しいかもしれません。
事故対応の評判がいい保険会社Best3
ここまでに説明した内容を踏まえて、実際に評判の良い保険会社を3社紹介しましょう。
調査は価格コムやオリコン、JDパワーなどの大手ランキングサイトを確認しています。
ここまでの2社も十分に丁寧で対応をしてくれますが、AIU損害保険はより満足できる対応が期待できるという口コミが目立ちます。
特に、事故対応についてはとても好評があり、オリコンと価格コムの両方のランキングで、事故対応満足ナンバー1を獲得しています。
商品説明についても、親身になって相談に乗ってくれ、適切な提案をしてくれるため、自分にあった保険を組み立ててもらえることでしょう。
保険料についても、ダイレクト型には及びませんが、概ね満足できる価格になっているようです。
東京海上日動といえば、自動車保険の老舗としての知名度は抜群で、信頼感と安心感は随一でしょう。
また、口コミを確認する限り、その名に恥じないサービスのようです。
具体的には、契約時の商品説明や手続きの説明など懇切丁寧で、相談にも親身になってくれるところが好評を得ています。
事故対応もしっかりとしており、いざという時に迅速かつ丁寧に対応してくれたという口コミが目立ちます。
反面、保険料に対する評価はあまりよくありません。
代理店型の自動車保険なのである程度は高額になりますが、それでも高めになっています。
私は免許を取ってからずっと東京海上日動の自動車保険に入っています。
去年、妻が追突事故にあったときには、代理店の担当者さんがとっても親切に対応してくれました。
追突事故の場合は、基本的にはこちらの保険会社は何もしてくれないのですが、何度か電話をもらって、流れなどについて説明してくれて助かりましたよ。
商品説明や加入手続きの説明については、若干厳しい評価を受けていますが、事故対応や保険金の支払いなどの重要な点は評価が高く、安心感があります。
また、ロードサービスが好評で、応急修理やレッカーなども丁寧に対応してくれます。
ただし、東京海上日動火災保険と同様に、保険料が多少割高なのがマイナスな点です。
事故対応が最悪な保険会社は?
自動車保険でもっとも重要なのは、事故対応です。
しかし、実際に事故にあったことがない人には、実感があまり湧かないかもしれません。
そのため、ここでは、逆に「最悪な事故対応」を紹介しましょう。
自分が当事者になったと仮定して、読んでみてください。
最悪な対応1.)被害者なのに賠償する?
駐車中に相手がバックしてきて追突。過失割合は明らかに「0:100」。
この場合、自分が入っている保険会社は介入できないので、保険会社を使うために、過失割合を「1:9」などにする場合があります。
しかし、自分の保険会社の担当が相手の保険会社の担当に圧され、いつのまにか「5:5」にまで妥協させられ、飲まざるを得なくなってしまいました。
最悪な対応2.)対応時間が遅すぎる
夜中に自損事故を起こしてしまい、保険会社へ連絡しました。
電話受付はできましたが、担当者が動くのは翌朝の9時以降とのことで、車の移動やタクシーでの帰宅を自腹で対応した。
翌朝やってきた事故担当者は、朝から詰問口調で事故の状況を聞いてきたが、勝手に車を動かしたので事故の状況が分からなくなったとして、車の移動やタクシーなどの補償はなし。
肝心の事故の保険適用についても、詳しい状況が分からないことを理由に渋られ、まともな支払いをしてくれなかった。
最悪な対応3.)初動が遅い
右折時に、直進車が突っ込んできました。
すぐに保険会社へ連絡したが、相手の保険会社の方が先に到着して、警察とともに写真などを撮って片付けてしまいました。
自分の保険担当は、相手の保険担当から情報を仕入れて交渉していました。
これでまともな交渉ができるわけもなく、「8:2」で納得するしかありませんでした。
最悪な対応4.)コールセンターの対応が酷い
事故の被害者になって事故受付のコールセンターへ連絡したところ、まるで詰問されるようなきつい声音で質問され、まるで加害者かのような扱いを受けることもあります。
また、詳しい話をなにも聞くことなく、自動音声のような事務的な話をされてしまうことで、不信感が大きくなってしまうこともあるでしょう。
たとえ、丁寧な口調であっても「9時にお掛け直しください」などと突き放されると、絶望感すら感じます。
最悪な対応5.)保険金が支払われない
事故対応の担当は誠実できちんと対応してくれ、交渉もうまく納得できる内容だった。
しかし、肝心の保険金がまったく支払われない。
保険会社へ連絡すると、保険金を支払うための条件が不足しているため、支払えないとのこと。
慌てて担当者へ連絡するが、のらりくらりと言い訳されるだけで埒があかず、泣き寝入りするしかなくなった。
どこの自動車保険が悪いということはありません。
ただ、上記のようなことは実際に起こったことです。
担当者の力量などにもよることでしょう。
ダイレクト型自動車保険は事故対応が悪いのか?
一般的に、「代理店型に比べてダイレクト型の自動車保険は事故対応が悪い」と言われています。
しかし、実際のところはそうでもありません。
もちろん、代理店型の自動車保険では、顔を合わせて話をした代理店の担当が事故の時にも対応してくれることが多く、見知った人という安心感もあります。
その点では、ダイレクト型は太刀打ちできません。
けれども、ダイレクト型で事故対応を行うのは、代理店型のように何でも屋的な担当ではなく、事故対応専門の担当者が対応することがほとんどです。
そのため、豊富なノウハウによる適切な対応というシステマチックな点では、ダイレクト型自動車保険の担当者は、代理店型の担当者よりも優れている場合があると言えるでしょう。
たとえば、セゾン大人の自動車保険では、事故を起こすと、アルソックの方々が飛んできてくれます。
イーデザイン損保ではセコムですね。
セキュリティ専門の方が事故対応をしてくれるのは、なかなか心強いことですよね!
ただし、代理店の担当者が持つフレンドリーな対応を期待していると、どうしてもダイレクト型の担当者は事務的になってしまうため、「冷たい」「対応が悪い」と言われることも多いです。
「ダイレクト型自動車保険は、対応が悪い」のではなく、「人と人とのつながりという点で物足りない」ということになります。
事故対応時は、どうしても混乱して慌ててしまいますので、安心感を持たせてくれる人の方が頼りになるように感じてしまいます。
しかし、事務的であっても的確に対応できる専門家の方が、結果的に頼りになるものです。
事故対応は事故を起こさないと分からない?契約前に見るべきポイント
自動車保険は安いものではありませんので、前述のような「最悪な対応」にならないような自動車保険を選びたいと思うのが自然でしょう。
事故対応は、実際に事故に遭ってみなければ、どうなるのか分からないのが現状です。しかし、最低限確認しておくべきポイントはありますので、紹介しましょう。
・コールセンターの営業時間
事故はいつ起こるのか分かりませんので、24時間受付してくれるところでなければいけません。
・事故担当者の対応時間
コールセンターで受け付けても、担当者が翌朝まで動かなければ意味がありません。保険会社の営業時間外でも駆け付けてくれるかどうかは、極めて重要です。
・一人の担当者が専任の担当となるかどうか
事故対応にはいろいろな人が関わりますが、その中心となる担当者が専任で担当してくれるかどうか出、スピードや情報の正確性が違ってきます。
・保険金の支払い実績
事故の対応を迅速にしてもらっても、保険金が支払われなければ厳しいでしょう。その自動車保険で実際にどのくらいの割合で保険金が支払われているかは、必ず確認しなければいけません。
なお、金額で表記されている場合もありますが、それでは支払ってもらえるのかの指標にはなりませんので、必ず割合を調べてください。
・口コミ
コールセンターの電話対応や事故対応の担当者の対応など、具体的な部分は担当者などにもよるため、実際に事故に遭わなければ分からない部分も多いです。
そのため、インターネットの口コミなどを参考にするのも良いでしょう。
ただし、「悪い対応」については書きやすいために比較的目立ちますので、話半分で理解するようにしなければいけません。
●まとめ
「事故対応」というのは、自動車保険の要です。
この点をしっかりとした自動車保険を選び、安心したカーライフを送りましょう。
・事故受付の営業時間確認は必須
・事故担当者によって、対応は異なるが、事前に口コミなどで調べておこう
・代理店型の事故対応は、懇切丁寧、コミュニケーション重視の対応
・ダイレクト型の事故対応は、素早く適切、システマチックで確実な対応
自動車保険ってどこがいいの?
「補償内容や特約ってどう決めたらいいの?」
「安い保険がいいけど事故対応が心配」
とどの保険がいいのか迷っているなら、まずはこちらを御覧ください。
→賢い自動車保険の選び方。もしもの時に後悔しないために
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